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【最高の戦略教科書 孫子】勝ち続けるリーダーの必読書

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私はTVゲームが趣味で、オンラインで他のプレイヤーとの対戦を楽しんでいます。しかし、なかなか勝てずに悩んだ時期があり、何か勝つための方策はないかと思って購入したのがこの『最高の戦略教科書 孫子』という本です。

私は三国志ファンでもあるため、作中でたびたび使用される戦略についてしっかり学んでみたいという気持ちもありました。

 

内容が分かり易く、現代でどのように『孫子』を活かすべきかについても言及されています。入門書として非常に優れている一冊です。

 

 

最高の戦略教科書 孫子 ってどんな本?

最高の戦略教科書 孫子

最高の戦略教科書 孫子

 

孫子本ブームの火付け役となった赤本! 
新聞各紙、週刊誌、ラジオでも話題沸騰。
読者の3割が女性と30代以下という、これまでの孫子解説書にはない
読みやすさ、わかりやすさで、10万部を突破! 
ビジネスだけでなく、スポーツや人生のさまざまなシーンで活用できる 「負けないための戦略」が数多く紹介されています。
複数の敵と戦わざるをえない今だからこそ読みたい、話題の兵法書です。

-amazon内容紹介より

 

孫子は、ソフトバンク孫正義社長、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツの愛読書としても有名な兵法書です。作者は、中国の将軍であった孫武という人物だとされています。

 

内容は2部構成で、第1部では「孫子」が何を伝えようとしたのかを、第2部では現代でどのように活用すべきかを解説しています。

 

この本の一番のポイントは?

孫武が「孫子」を書いたのは、週王朝が開かれ、200以上の国が大戦乱を繰り広げていた時期です。そのため「絶対に負けられない、やり直しのきかない一発勝負をどのように勝つか」という視点で書かれている点が、他の自己啓発書などと異なっています。

 

このような前提条件に立つと、「孫子」が戦争に負ける=死 という極限状況のなかで生み出されたものだということが分かります。

 

本書はそのような前提条件をもとに、孫武の置かれた状況を考察したうえで兵法を解説しています。そのため、非常に説得力のある解説が展開されている点がポイントです。

 

この本が他の本よりも優れている点は?

岩波文庫版の孫子(原文と読み下し文、現代語訳に平易な注をつけたもの)を読んだこともありましたが、内容が非常に難しくて読むのをあきらめてしまったことがあります。

 

こちらは、ひとつの項目について ①現代語訳 ②著者の解説 という流れが展開されています。また、必要に応じて関連する他の兵法にさかのぼったり、『戦争論』などの他の戦略書を引用しながら解説しているため、非常に理解しやすい内容となっています。

 

実際に現代でどのように活用するかについて、第2部で解説がのっている点も嬉しいポイントです。

 

半面、本書で紹介されている項目は、孫子』のうちほんの少しであり、すべての内容を網羅していません。そのため、入門書としてこの本を読んだのち、『孫子』の現代語訳版を読む という流れがおすすめです。

 

不敗を実践するために、”負け”の閾値を明確にする

本作を読むなかで、「不敗」の考え方が非常に興味深いと感じました。

不敗というと、孫子の中でも有名な考え方であり、以下のように紹介されています。

 

善く戦う者は不敗の地に立ち、而して敵の敗を失わざるなり【軍形編】

ー戦上手は、自軍を絶対不敗の態勢におき、しかも敵の隙は逃さず捉えるのだ

不敗とは、勝っていないけれど負けてもいない という状態です。たとえば、金融のプロであるトレーダーは、「いかに資産を増やすか」という視点よりも「いかに手持ちの資産を減らさないか」という視点を持ち、リスクヘッジを行います。

 

勝ちにこだわる前に、まずは自分の努力でライバルと対等な場所に身を置き、ライバルが隙を見せたときに一気に勝ちを取りに行く。それが勝利の秘訣だと孫子では解説されます。

 

しかし、「負け」「勝ち」はどういう状態なのか?孫子では明言されていません。「不敗」を実行する為には、「どのような状態が負けなのか」を自分で決める必要があります。

 

TVゲームを例にとります。ゲームに勝ち続けるのは非常に難しいことです。そのため、「試合に負けたら”負け”」という考え方は自分の負担になる可能性があります。「試合には負けたけれど、敵への対策を得ることが出来たら負けではない。」「試合には負けたけれど、慎重に立ち回って、デスを最小限にできたのでOK」という考え方が重要です。

 

著者の守屋淳さんって、どんな人?

1965年 東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。
大手書店勤務を経て、現在は中国古典、主に『孫子』『論語』『老子』『荘子』などの知恵を現代にどのように活かすかをテーマとした、執筆や企業での研修・講演を行う。
著書『最強の孫子』日本実業出版社繁体字と韓国語に翻訳されている。
単なる古典の解説にとどまらず、時代背景や、現代の事例、エピソードを多々交えながらのスピード感ある飽きさせない講義に定評がある。 -守屋敦 ウェブサイトより

孫子』だけでなく、『韓非子』や『論語』など、さまざまな中国古典をテーマにした書籍を執筆されています。

 

おわりに

読み通し、『孫子』のエッセンスについて学ぶことができたと思います。しかし、本書でも書かれているように、『孫子』の内容は抽象的であり、現代においてさまざまな解釈ができます。

 

論語読みの論語知らず」にならないために、この本を何度も読みなおし、自分の行動に結びつけられるような学びを得ることが必要だと感じました。

 

本書は入門書としてうってつけであり、ビジネス、スポーツ、趣味とさまざまなシーンに応用できる古代の知恵を学ぶことができます。

最高の戦略教科書 孫子

最高の戦略教科書 孫子