ゴリラのほんだな

ウホウホ、ウホウホホ

ここはゴリラの書斎

【自分を好きになろう~うつな私をごきげんに変えた7つのスイッチ~】落ち込んで、どうしていいのかわからない人に

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以前、慣れない営業でうつ状態になったことがあります。

うつが良くなってきたとき、このままではダメだ!と、「心理学の本・うつ病回復の体験記」などを読み漁りました。その際に出会ったのがこちらの本です。

 

 

 

1.これはどんな本?

著者の「岡 映里」さんによる、うつ病から回復するまでの記録です。

 

岡さんは編集者の仕事をしている女性です。2011年の大震災を取材するなか、感情のコントロールを失い、2013年にうつ病と診断されました。休職を経て仕事に復帰した後も日々の生活に充足感を感じることができず、以前のように過ごすことが出来ません。

 

そんな中、被災地の取材で出会った「親方」に、部屋の掃除をするように勧められます。そんな行動は意味がない、と思いつつも半信半疑で掃除を始めたことが、うつを脱出するきっかけとなりました。

 

その後、大掃除を行い、以前よりもきれいな部屋を取り戻すことが出来ました。掃除は岡さんに充足感と自信をもたらしてくれたのです。

 

 

それをきっかけに、岡さんは友人のアドバイスを取りいれるようになります。「ごきげん」になるための7つの行動にひとつずつ取りくみ、それを実行に移しました。

7つの行動を達成し終わった時、岡さんは自分の事を大切に思えるようになっていたーという話です。

 

 

2.どうやってうつ病から回復したの?岡さんが行った7つのスイッチ

  1. ゴミ屋敷を片付ける
  2. 明るい色の服を着る
  3. 言葉を変える
  4. 過去を書き換える
  5. 笑顔を外に伝える
  6. 筋トレをする
  7. 人の役に立つことをする

以上の7つが、岡さんがうつから抜け出すきっかけとなった行動です。

はじめは掃除から。そして服装を変え、言葉遣いを変えました。

 

今までの自分ならやらないことをしてみた結果、自分は過去にどんな考えにとらわれていたのかを、際立って理解できるようになりました。「頑固なまでのネガティブ思考」や「怒りやすさ」が生まれる原因やきっかけがわかりました。行動を変えることで、考え方も激変したのです。

これらはあたりまえの行動に見えるかもしれません。しかし、長く苦しんだ岡さんにとっては「自分がこれまでに意識して行ったことのない」行動ばかりでした。

 

 

3.他の本と比べて、どこがすごい?どこがおもしろい?

「7つのスイッチ」は誰にでも実行できる

岡さんが行ったのは、だれにでもできる、当たり前の行動ばかりです。簡単だからこそ、始めてしまえば必ず実行することが出来ます。

 

うつ病は、「自分が悪いんだ、周りが悪いんだ」という否定的な思考や感情が反復(反芻)しているために持続すると考えられています。

ネガティブな考えから脱出する為には、まず「自分の考え方を変えられる」という感覚を味わうことです。

 

小さな成功を繰り返すことで、自分にもできるという感覚(自己効力感)を育てることができます。

 

自己効力感をもつために必要な行動は人によって様々ですが、「元気になりたいけれど何をしていいのか分からない!」という人は、本書を読み進めながら、岡さんと一緒に7つのスイッチを一つずつこなしていくと、考え方の変化を感じられるかもしれません。

 

 

4.この本で何を学んだの?

「病気にならない事はできないけれど、病気に対する考え方は変えられる。」

 

うつ状態の時って、目の前が真っ暗で常に絶望的な気持ちになるんですよね。

私も薬を飲んで、休養を取って…復活したと思っていても、今度は一度挫折した自分には価値がないんじゃないかと思うことがありました。

 

自分は一生このままではないのかと不安になることもあります。しかし、岡さんの体験記は、ほんの少しの行動が自分を変えるきっかけになる事を私たちに教えてくれます。

 

どんな小さな行動でも、まずはやってみること、そして成功したら自分をほめてあげること。この流れこそが重要です。

 

特に「頭の中に警察官だけではなく、弁護士を住まわせてあげること」は毎日の生活で取り入れている最中です。

 

 

5.”7つのスイッチ”で気を付けたい点は?

うつ病の真っ最中の人には、7つのスイッチを行う事をお勧めできません。

 

何故なら、初期の段階で動くこともままならない人がこの本を読んで、掃除を完了することが出来なかったとしたら、「掃除すらできない自分はダメな奴だ…」とますます自分を卑下することにつながる為です。岡さん自身も、最初のスイッチである「掃除」を始めたのは、仕事に復帰した後でした。

 

「7つのスイッチ」に限らず、自己効力感を育てるためには行動することが大事です。しかし、それは病気が良くなってきて、ある程度動くことができるようになってから行うことをお勧めします。

 

いま辛い渦中にいる方は、まずはゆっくり休みましょウホ。焦らなくても大丈夫だウホ。

 

 

6.おわりに

自分を大事にするとはどういうことかと言うと、まず、自分が得意なことや才能を謙遜せずに認めること。そして、自分の欠点や病気を受け入れて、できないことや恵まれなかったことについて自分を裁くのをやめることだと思います。 本文より

「自分を大事にする」とは、理想の自分に近づくことではなく、自分を受け入れることです。

 

今、自分自身を大切にできずに悩んでいる方は、ぜひ一度お手に取ってみて下さい。

岡さんの体験記は、「ごきげん」になる一歩を踏み出す勇気をくれるはずです。